学術集会

学術講演

「第30回日本医学会総会 2019 中部」では、4つの柱に基づきプログラムを策定いたします。

基本構想についてはこちらをご覧ください。

柱1 医学と医療の新展開

柱2 社会とともに生きる医療

柱3 医療人の教育と生き方

柱4 グローバル化する日本の医療

日程表

日程表

プログラムの内容は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
(2018年7月26日現在)

:産業医 :健康スポーツ医 :市民公開講座

柱1 医学と医療の新展開

●1-1 AIとICTはどこまで医療を変えるか

ロボット、人工知能、ウエアラブルデバイス、テレメディシン。子どもの頃にSF小説や科学マンガで夢見た空想の世界が、今、現実の医療として、診断・治療に、健康管理・疾病予防に活躍する時代は目の前に来ている。

1-1-1 ビッグデータは医療の何をどう変えるのか
1-1-2 遠隔医療が変える日本の医療
1-1-3 人工知能が切り開く未来医療
1-1-4 ~AIが命を救い、新薬を開発する ! ~ 人工知能が切り開く未来医療

●1-2 Precision Medicine はどこまで進んだか

がんや難病をはじめとする様々な疾患に対して、遺伝情報などの患者データを活用した個別化医療の開発が進んでいる。認知症やがんの予防治療や遺伝子治療など革新的なアプローチも含め、最新の治療法開発を議論する。

1-2-1 最先端ヒトゲノム情報の医療への応用
1-2-2 難病に対する治療法開発のこれから
1-2-3 がん・難病の予防療法はどこまで可能か?
1-2-4 遺伝子治療の到達点と今後の展開
1-2-5 レジストリとコホートが拓く新しい医療

●1-3 脳とこころ

こころの問題は、職場でも家庭でも大きな問題となっているが、正確な医学的知識を知ることが、適切な対応には欠かせない。そこで、勤労者や母子のこころの問題、その背景にあるこころの問題と脳との関係について、最新の研究成果をもとに議論する。

1-3-1 職場のメンタルヘルス
1-3-2 母と子のこころを知り、支える
1-3-3 ここまで見えるようになった精神神経疾患

●1-4 再生医療が拓く医療

再生医療の基礎研究ならびに臨床応用に関する最新の話題を講演していただく。また、ゲノム編集技術は日本が世界に先駆けて開発した技術であるが、第一線の研究者からその最先端のお話を伺い、議論する。

1-4-1 再生医療への招待
1-4-2 歯髄細胞を利用した再生医療
1-4-3 ゲノム編集 ~その基礎原理から医学への応用まで~

●1-5 21世紀のがんへの対峙

がんは、21世紀に入っても我が国の死亡原因の第一位であり続けている。一方で、ヒトゲノムの解読は個別化医療に道を拓き、また革新的な免疫治療法の開発なども進みつつある。日進月歩のがん医療の現況を把握し、その将来を展望する。

1-5-1 がん免疫療法の課題と将来への期待
1-5-2 稀少がんの克服へ向けて
1-5-3 65歳以上が3000万人を超える超高齢社会でがん患者にどのように対応すべきか?

●1-6 喫緊の医療課題

超高齢化社会のQOL、身体にやさしい低侵襲性医療、外科医療の均てん化、感染症、生活習慣病とリアルワールドエビデンスをキーワードに、喫緊の医療課題や近未来の医療への展望について議論する。

1-6-1 夜のオシッコの問題、もう悩まないで-これであなたもグッスリ眠れる
1-6-2 血管病に対する最新の体に優しい低侵襲治療
1-6-3 バラ色の老後は目と耳と口から! -考えよう!高齢者の感覚器治療-
1-6-4 感染症は怖くない! -話題の感染症への新しいアプローチ-
1-6-5 敗血症診療の現在と未来
1-6-6 生活習慣病とリアルワールドエビデンス
1-6-7 外科治療(心臓・呼吸器・消化器)の新規治療と均てん化への取り組み
1-6-8 医科歯科連携の最前線
1-6-9 糖尿病と歯周病の相互関係

●1-7 医工が連携して拓く新たな医療の世界

革新的テクノロジーが牽引する第4次産業革命が始まった。専門家を招きマイクロ・ナノ工学、I-o-T技術、仮想・強化現実などの導入により急速に変化し始めた環境科学や医療の世界を聴衆とともに俯瞰する。

1-7-1 第4次産業革命が齎す環境・医療技術革新の実像

●1-8 月惑星探査に挑戦し、地球にも貢献する宇宙医学

人工衛星を利用した防災情報や災害医療への取り組み、地表の水系監視によるWHO等への感染症対策など、JAXAの医学への貢献を紹介するとともに、将来訪れる月・惑星探査時代の医学課題や検討状況を解説する。宇宙開発を通じた医学への応用のアイディアを、参加するあなたにも考えていただく糸口にしたい。

1-8-1 世界の医学に果たす人工衛星の恵み
1-8-2 月そして火星へ、宇宙医学の挑戦がはじまる

●1-9 分かりやすい基礎研究入門

基礎医学研究の中でも特に日本人研究者がその発展に大きく貢献した3つの研究領域であるオートファジー、アミロイドーシス、IgG4関連疾患に焦点を絞り、基礎からその疾患との関連についてまで、最新の知見を分かりやすく解説していただく。

1-9-1 オートファジーの生理的意義と分子基盤
1-9-2 アミロイドーシスを予防し、治療するための基礎と臨床
1-9-3 IgG4関連疾患の診断と治療 : アップデート

●1-10 分かりやすい新薬入門、臨床検査

抗体医薬品をはじめとする従来にない画期的新薬や超高齢社会に必須の医薬品と診断薬および臨床検査について、その作用機構、適応疾患、副作用や特徴を中心に分かりやすく解説する。

1-10-1 話題の画期的新薬・診断薬
1-10-2 合併症を予防する ! 地域医療に貢献する新薬たち

柱2 社会ともに生きる医療

●2-1 超高齢化、少子化とともに生きる

医学・医療の進歩により我が国は超高齢社会を手に入れた。その必然の代償として、空前の少子高齢化の波が押し寄せている。今を生きる、さらに未来を見据えた医療のあるべき姿は? 本セッションでは、4つの視点で活きた議論を展開する。

2-1-1 超高齢社会におけるエンドオブライフ(EOL)ケアのあり方-
QOLからQODへのシームレスケア
2-1-2 生殖医療の進歩が齎す未来社会
2-1-3 少子・人口減少社会を支える明日の小児医療
2-1-4 超高齢者への医療の挑戦と限界

●2-2 健康長寿はどこまで可能か?

超高齢社会の進展とともに、長寿に伴ったQOL、ADLの向上が急務となっている。からだの痛みや筋の萎縮など現在の高齢者医療が多く抱える課題を明らかにするともに積極的に健康寿命を延伸するための対策を議論する。

2-2-1 健康寿命延伸につながる高齢者のための健診のありかた
2-2-2 健康長寿のための食事と栄養
2-2-3 長引く痛みの疼痛マネジメント
2-2-4 歩き続ける生き生き人生-フレイル・サルコペニアとロコモティブシンドロームを防ぐ
2-2-5 ヒトの老化は制御できるか-抗老化研究の最前線
2-2-6 フレイルとロコモティブシンドローム-疾患概念と対策-
2-2-7 いよいよ東京五輪 ! 健康増進のためのスポーツ医歯学
2-2-8 認知症と正しく向き合うために-予防と治療の進歩-

●2-3 街づくり、環境、災害

高齢化の進行やICTの発達の中で社会が直面する公衆衛生課題に光を当て、街づくり、災害への備え、薬物依存対策、化学物質対策、働き方改革、がん治療と就労の両立について、幅広い分野からの問題提起を受け今後の展望を議論する。

2-3-1 あなたと子どもたちの命を守るために -知っておきたい ! 災害時に必要な医療と備え-
2-3-2 様々な依存の理解とその対応方法
2-3-3 未来社会の環境をつくる- これからの化学物質との接し方・つきあい方
2-3-4 ~住み慣れた地域で安心して老いるために考えよう~
高齢者にやさしい未来の家・まち・からだの情報管理
2-3-5 がんと就労:治療との両立
2-3-6 わが国における働き方と健康対策

●2-4 新薬・ロボット・診断機器

医療における技術革新は、効率的診断・非侵襲的治療の流れを加速させる一方で、治療の均てん化の流れも進めている。本セッションでは、第一線の先生方で技術革新による近未来医療の流れを議論する。

2-4-1 アカデミア発医薬品開発の現状と課題
2-4-2 光とイメージング技術が拓く新しい医療
2-4-3 ロボット技術でリハビリテーション医療が変わる~思っただけで身体が動く?~
2-4-4 ロボット技術で輝く近未来手術

●2-5 高い安全性と倫理性が求められる医学・医療

高度医療が薬剤耐性菌を生み、ヒューマンエラーやコミュニケーションエラーによる有害事象を顕在化させた。医療に伴うリスクの制御は、現代医療における重要課題である。最新の患者安全と医療倫理について議論する。

2-5-1 我が国のAMR(薬剤耐性菌)対策最前線
2-5-2 医療の質向上と患者安全
2-5-3 医療倫理と臨床倫理

●2-6 医療制度を考える

今後も続く高齢化の進展と医療の高度化を乗り切る医療制度改革と財源確保。未来につながる良質な医療提を提供するにはどのような視点で改革を進めていくのか、地域医療構想、医療計画、在宅医療、地域包括ケアシステムの在り方も含め議論したい。

2-6-1 地域医療構想・医療計画
2-6-2 超少子高齢社会を乗り切る医療制度改革と財源選択
2-6-3 超高齢社会における持続可能な在宅医療・地域包括ケアシステムの在り方
2-6-4 地域包括ケアシステムにおける医療連携の果たす役割 ~薬剤師の視点から~

柱3 医療人の教育と生き方

●3-1 医学研修と生涯学習

医療人の教育制度として、全ての診療科において国民に標準的な医療を提供できるよう整えられ開始後1年経過した新専門医制度を振り返る。また、外科医の教育に必要なカダバートレーニングの整備について議論する。

3-1-1 新専門医制度実施までの経緯と今後の課題
3-1-2 医療手技修練のための献体解剖 -わが国における現状と課題

●3-2 育成と配置

近年、学生や若手医師の専門医志向が強くなったと言われるが、一方でリサーチマインドを持った人材を育成する必要性も指摘されている。基礎医学研究者・研究医養成の意義を臨床医におけるリサーチマインドも含めて議論する。

3-2-1 基礎医学研究者・研究医は絶滅危惧種か?

●3-3 ワーキングスタイル

人口減少の中で高齢社会を迎え、医師の使命をはたすためには、働き方を考えねばならない。性別、勤務形態、地域などの労働環境によって事情は異なる。関連する子育て支援、シニア医師の活用についても議論する。

3-3-1 医療人の男女共同参画社会
3-3-2 開業医、勤務医、産業医の社会的使命と過重労働・ワークライフバランス
3-3-3 超高齢社会におけるシニア医療者の働き方
3-3-4 医療人の子育て支援

●3-4 多職種連携

医療の専門分化が進む中で、patient- and family-centered careの実践、或いは病状や発達段階、医療の場の移行において多職種連携は欠かせない。在宅医療、緩和医療、看護職の育成の話題を通して連携と医療の在り方について議論する。

3-4-1 小児から大人までシームレスな在宅医療を目指し
3-4-2 実践・教育・研究のつながりがうみだす看護の未来
~社会の期待に応える人材育成のあり方~
3-4-3 これからのオーダメイド緩和医療

●3-5 学生企画

医学部での学生生活を医師としてのプロフェッショナリズムを獲得するための助走期間とするためには、どのように過ごしたらよいか、4人の先輩医師(メンター)と学生(プロテジェ)との間でインタラクティブに議論する。

3-5-1 医師としてのプロフェッショナリズムをめざして

●3-6 日本医学会総会奨励賞本総会より新設

1.  目的

医学上、優れた業績を上げた若手研究者を表彰し、今後の医学会を活性化するため。

2.  要項

日本医学会加盟の分科会もしくは日本医師会から各々1~2名の候補者をご推薦いただき、生理系、病理系、社会医学系、内科系、外科系の5領域に分類し(分類は自己申告による)、審査員による事前書類選考の上、各領域から3名程度の奨励賞受賞者を選出する。奨励賞受賞者には、本総会期間中に実施する受賞講演にて研究内容をご発表いただき、審査の上、各領域から1名の「最優秀奨励賞」を決定する。
最優秀奨励賞受賞者の発表および授賞式は、2019年4月29日(月・祝)の閉会式にて行う予定。

3.  応募条件
  • 日本医学会分科会もしくは日本医師会に所属している者(医師に限定しない)
  • 2019年4月1日時点において40歳以下とする
  • 2015年以降の発表論文(主に国内で行われた研究)を対象とする
  • 本総会要旨集に受賞内容に関連した抄録の掲載が可能な者
  • 受賞講演での発表が可能で、かつ閉会式に出席が可能な者
4.  受付期間

2018年3月1日(木)~2018年7月31日(火)(必着) 受付を終了しました。
(審査結果の通知は2018年9月末日を予定)

5.  副賞

表彰状、記念品、賞金
最優秀奨励賞 30万円 奨励賞 10万円

柱4 グローバル化する日本の医療

●4-1 競争と共存(世界最善医療技術の開発 : 先進国との競争と協力)

グローバル化時代を迎え、日本の医療を国際比較の観点から再考する時期に来ている。国際比較により、日本の優れた医療制度や医療機器開発を明らかにするとともに、臨床研究の問題点もふまえ、今後の日本の医療の国際貢献について議論する。

4-1-1 日本の臨床研究は、なぜ遅れたのか?
4-1-2 世界と比べた日本の医療制度
4-1-3 国産医療機器の開発の現状と課題
4-1-4 世界に誇る日本の難病対策

●4-2 教育と研究の視点(世界標準医療の提供:グローバル化に対応できる人材教育)

世界に通用する医師、医学研究者確保のための人材教育は喫緊の課題であり、世界標準に対応した医師育成のための卒前・卒後教育と医学研究の現状と課題を概観し、国際化への対策について幅広く議論する。

4-2-1 医療支援ロボット国際基準の創生と世界への発信
4-2-2 医師と医学研究に必要な生命倫理
4-2-3 我が国の学会、学術誌の国際化への対応
4-2-4 グローバル化時代の卒前-卒後-生涯医学教育

●4-3 アジアの保健医療状況:日本からの支援と日本への影響

アジア各国のユニバーサルカバレジ実現に向けて、日本はどのように支援できるか議論する。また、わが国のめぐまれた医療制度を利用するために来日する外国人に我々はどのように向き合ったらよいかについても考える。

4-3-1 公的医療保険制度の利用を目的とした来日者への対応
4-3-2 アジアにおけるユニバーサルヘルスカバレジへの道:日本からの支援

●4-4 アジアにおける医療人材育成支援

グローバル化により医療支援・協力が活発になっている。少子高齢化が進む我が国ではアジアとの人材交流は必須である。ここでは、アジアにおける医療の人材育成支援における現状と諸問題について議論する。

4-4-1 アジアからの看護師と介護士の受け入れについて
4-4-2 アジアにおいて医療人をどのように育成するか?
4-4-3 患者受け入れと医療者派遣のメリットとデメリット
主催

日本医学会

主務機関

名古屋大学医学部、名古屋市立大学医学部、藤田保健衛生大学医学部、愛知医科大学、岐阜大学医学部、三重大学医学部、浜松医科大学、金沢大学医学部、金沢医科大学、
福井大学医学部、富山大学医学部、信州大学医学部、愛知県医師会、岐阜県医師会、三重県医師会、静岡県医師会、石川県医師会、福井県医師会、富山県医師会、長野県医師会